投扇興との出会い

私が投扇興を知るきっかけとなったのは、パソコン通信の大手、ニフティサーブに1993年暮れに入会したことでした。

翌1994年夏、とあるフォーラムの泊まりがけのオフ会に、投扇興の道具一式を持参してくれた人がいました。その時から仲間内に投扇興のブームが起こり、中には本格的に浅草の振興会の例会に参加して腕を磨く人も出てきました。
その噂をオンラインでのチャットで聞いた私は、興味本位で体験を希望。11月末に行なわれたミニオフで初めて投扇興に触れ、その面白さにいっぺんでとりこになってしまいました。それ以来ずっとはまりっぱなしです。

翌1995年1月からは私も浅草の例会に参加し始め、大きな大会にも仲間と一緒に参加するようになりました。余談ですが、妻(初段)と知り合ったのも、一緒に投扇興の練習を何度もしていたのがきっかけでした。
そのうち、実力も安定してきたようで、小さな会合では優勝を経験したり、級位や段位ももらえるようになってきました。

私が始めた当初はまだまだ投扇興の知名度は低く、地元の公民館などで練習会場となる和室を予約する時も、「投扇興」という名称どころか、どういう遊びか説明してもなかなか伝わらないことも多くて苦労しました。
最近は、TBSのテレビ番組「しあわせ家族計画」で採用されたり、浅草の春の大会の模様がニュースで紹介されたりしてだいぶ知られるようになってきたので、会場を借りる苦労も昔の話になってきています。