行司の心構えについて

いささか偉そうな、というか大仰なタイトルにしてしまいましたが、数年に渡って東都浅草投扇興保存振興会の方々との質問のやり取りの中で学んできたことを、ここにまとめてみたいと思います。

其扇流の公式試合の行司は、基本的に有段者でないとできません。逆に有段者になるには、行司がスムーズにこなせることが求められます。
しかし、銘定の概略だけを得点表で見て知っている、あるいは「覚えてないけど、得点表があればどうにかわかる」というだけでは、たぶん1試合をこなすだけでもすぐに困ってしまうでしょう。境界があいまいな状態というのが非常によく現われるからです。

本来は54通りある源氏物語形式の銘定を、其扇流では普及を優先して最初は19通りに簡略化してスタート。1988年に26通りに拡張し、その段階で浅草・伝法院の大会やテレビ番組などで広まったため、2000年から第三段階として始まった40通りの銘定をきちんと裁ける人は有段者でも少ないかもしれません。
ここは、特にそういう方にもぜひ読んで頂きたいと思います。
判定方法の詳細は「40種の銘定の詳細」をご覧頂くことにして、ここでは全般的なことをいくつか書きます。