2012年夏頃、其扇流では残っている14種類の銘まで追加し、源氏物語54帖の形式を完全に復活させる予定です。
詳細は発表されていませんので、其扇流における銘定の基準、得点、および但し書きの有無などがどのようになるかは不明ですが、おおむねどのような形かはわかっています(毎年、春の大会の時に掲示されます)ので、その範囲でご紹介します。
| 銘 | 読み方 | 現在の40種で 該当する銘 |
説明 |
|---|---|---|---|
| 葵 | あおい | 手習、あるいは 両褄上がりの関屋 |
扇は枕の後ろで要を下にして立ち、 蝶は枕の上で立ったままの状態 |
| 玉鬘 | たまかずら | 若紫 | 扇は枕の後ろで要を下にして立ち、 蝶は枕の横で立つ。 蝶で扇を支えると加点。 |
| 初音 | はつね | 若菜下 | 蝶は枕の上で倒れ、 扇は枕の前で逆立ち(藤袴の形)。 枕と扇の間に蝶をはさむと5点増し。 要が枕の上から外れても5点増し。 |
| 胡蝶 | こちょう | 帚木(?) | 蝶は枕の上に直立したまま残り、 扇も枕に乗る。 |
| 蛍 | ほたる | 早蕨 | 扇は枕の横に落ち、 扇の要のそばに蝶が立つ。 |
| 常夏 | とこなつ | 若菜下 | 蝶は枕の上で倒れ、 扇が枕の後ろで横立ち。 |
| 藤裏葉 | ふじのうらは | 空蝉 | 扇は枕の手前で逆立ちになり 蝶は枕から宙吊り |
| 若菜上 | わかな・じょう | 手習、あるいは 両褄上がりの関屋 |
蝶は枕の上で立ち、 扇は地紙の縁が枕の上にかかる (実は、葵とどう違うかよくわかりません) |
| 幻 | まぼろし | 空蝉 | 扇は親骨の先端で立ち、 蝶は枕から宙吊り。 扇の上から蝶が吊られれば10点増し。 |
| 紅梅 | こうばい | 若紫 | 扇は枕の後ろで要で立ち(両褄上がり)、 蝶はその後ろで寄り添って立つ。 |
| 竹河 | たけかわ | 行幸 | 扇は枕の後ろで要で立ち(両褄上がり)、 蝶は地で落ちる。 枕と扇の間に蝶をはさめば加点(薄雲?) |
| 橋姫 | はしひめ | 若紫 | 扇は親骨の先端で立ち、 蝶は後ろで立つ。 枕の手前で蝶が立てば10点増し。 |
| 椎本 | しいがもと | 若紫 | 扇は枕の後ろで逆立ち(藤袴系)になり、 蝶は枕の横で立つ |
| 蜻蛉 | かげろう | 空蝉 | 扇は枕の後ろで要で立ち、 蝶は枕から宙吊り |
こうなると、「では普通の若菜下とか若紫、空蝉ってのはどういう形になるのだ?」と混乱してくるかと思いますが、
ということのようです。
つまり、関屋と藤袴の区別、および関屋の加点(両褄上がり)、あと行幸と総角の区別を連想すると理解できるかと思います。
そこで、仮に扇の形で分類して、表にまとめてみました。なお、「蛍」や「胡蝶」はこれらとはまた別なので除外しています。
名前のリンクをクリックすると、大きな写真が出ます。
| 親骨が地に付く 普通の関屋系 |
親骨の先端で扇が立つ 総角系 |
扇が要を上にして立つ 藤袴系 |
扇が要を下にして立つ 両褄上がり |
|
|---|---|---|---|---|
| 関屋 | 関屋![]() |
関屋![]() |
藤袴![]() |
葵![]() 若菜上 ![]() |
| 親骨が地に付く 普通の関屋系 |
親骨の先端で扇が立つ 総角系 |
扇が要を上にして立つ 藤袴系 |
扇が要を下にして立つ 両褄上がり |
|
| 行幸 | 行幸![]() |
総角![]() |
行幸![]() |
竹河![]() |
| 親骨が地に付く 普通の関屋系 |
親骨の先端で扇が立つ 総角系 |
扇が要を上にして立つ 藤袴系 |
扇が要を下にして立つ 両褄上がり |
|
| 若菜下 | 常夏![]() |
若菜下![]() |
初音![]() |
(?) |
| 親骨が地に付く 普通の関屋系 |
親骨の先端で扇が立つ 総角系 |
扇が要を上にして立つ 藤袴系 |
扇が要を下にして立つ 両褄上がり |
|
| 若紫 | 若紫![]() |
橋姫![]() |
椎本![]() |
玉蔓![]() 紅梅 ![]() |
| 親骨が地に付く 普通の関屋系 |
親骨の先端で扇が立つ 総角系 |
扇が要を上にして立つ 藤袴系 |
扇が要を下にして立つ 両褄上がり |
|
| 空蝉 | 空蝉![]() |
幻![]() |
藤裏葉![]() |
蜻蛉![]() |
ただ、其扇流ではもうちょっとわかりやすく整理されるのではないかと予想しています。たとえば、既にわかっていることが1つだけあります。
「椎本(しいがもと)」については、其扇流では「若紫で、蝶が扇の下に立っている形」になるようです。つまり、須磨系の若紫が明石であるのと同様、薄雲系の若紫も独立した銘を与える、ということなのでしょう。
また、点数もかなり変わると思います。そのため、予定されている点数については表から割愛しました。
例の「以前予定していた其扇流での点数」によると、「少女」は45点になるはずでしたが、40種に拡張された際に導入された「少女」は30点どまりでした。同じように、30点を越える高得点が与えられている銘については修正されるのではないかと予想しています。
詳細は2010年の発表をお楽しみに。
2010年4月17日追記)
それにしても、若菜下、若紫、空蝉に拡張が集中していて、たぶん点数も混乱すると思いますがとりあえず名前の対比を覚えないと…!
源氏物語の巻の名前をそもそも知らない、という人はかなり苦労すると思いますが、巻の名前は出るとしてもどれがどれの拡張かを覚えるコツはないものでしょうか?
そう考えて、いちおう上のような方針で拡張されるという前提で、いろいろ案を出そうとしています。あくまで私案です。
太陽系の惑星の名前と順番を「水金地火木ドッテンカイメイ」と語呂合わせで覚えるような感じで、ちゃんと全部を掌握するまでの仮の手段と思ってください。
若菜下→常夏、初音…季節に関係あり
若紫 →橋姫、椎本、玉蔓、紅梅…3つは植物系
空蝉 →幻、藤裏葉、蜻蛉…虫の名前(セミから連想できる)
うーん、どうしても残ってしまいますね。とにかく正式発表までは、この感じで頭に入れていこうと思います(^_^;)。