総角(あげまき)

5点

総角は、行幸の形のうち、枕に立てかかった扇が片方の褄(つま=すそのこと)だけで地に立ち、要側が宙に浮いている形を指します。つまり「横立ちの状態」とでもいいましょうか。

総角

要が浮いていると言っても、下のように扇が逆立ちになっている形では総角とはならず、行幸で4点どまりになります。

総角ではなく行幸

ここまで全く違わなくても、親骨と隣の骨あたりが下についている形ならちょくちょく現われるので、迷うことがあります。しかし、はっきりと「親骨だけ」でないと、総角には取りません。
すなわち、

完璧な総角 これもまぁ総角

これらのように親骨のある角、あるいは親骨を含む地紙の辺だけなら総角と取って大丈夫ですが、

これでは行幸

このように隣の紙まで地についてしまっていたら、総角には取れません。惜しいですが「行幸につき4点」となります。

また、これは2003年3月の浅草見番の例会で其扇庵夢蝶先生から初めて明確に示されたのですが、上に書いたように「地についている部分」を判定するだけでは不十分で、もう一つ重要な基準があります。
それは「扇の骨が露出している部分が、枕に触れていないこと」です。地紙の部分だけで支えられていなければなりません。

総角 総角

わかりにくかったかもしれませんので、扇の裏から見てみましょう。

総角 総角

では、どういう場合に「行幸」に下がってしまうのか。下の写真をご覧ください。

行幸 行幸 行幸

このように、骨が枕のヘリに引っかかって扇を支えている状態は、総角には取れず行幸となります。


ちなみに「枕には地紙だけが乗り、片方の褄だけが地につき、要は宙に浮いている」という定義からすると、次の形も総角に取れます。見逃さないようにしてください。

これも総角のはず


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