絵合は、扇の地紙のヘリに蝶が少しだけかかっている形を指します。蝶が扇の上か下かは関係ありません。
地紙から蝶が半分以上外に出てしまっている形がは、この「絵合」とされて4点どまりとなります。
「紅葉賀」に似ているので、ご注意ください。


ただし、「半分以上」というのは目安に過ぎません。「本当に半分くらいで、どっちにしたらいいか迷う」ような場合は、夕顔もしくは夕霧になります。
次の写真の左の方は明らかに絵合ですが、右は蝶の中心軸と扇の縁がほぼ重なっているので、夕顔に取っていいでしょう。


ちなみに、蝶は円や真四角ではないので、何をもって「半分」とか「大部分」と言うのかわかりにくいかと思いますが、「面積」というわけではなく、だいたい円に見立ててかまいません。つまり、「直径」で判断していいことになります。
例を挙げてみましょう。上の写真にもありましたように、次の左の写真は明らかに絵合ですね。では右の方はどうでしょうか?


蝶の「面積」というとらえ方をすると、右の例で扇の上にかかっているのは細い軸の部分だけですから、「大部分は扇の外」のように思えますが、蝶を円に見立てると、中心が扇の縁に乗っているという位置関係です。そうすると、「半分くらいが扇に乗っている」わけですから、これは夕顔になります。
要するに、次の写真の左の例も右の例も、同じように夕顔になるというわけです。


鈴および鈴ひもだけしか扇の上(下)にない場合は、夕顔にも夕霧にも絵合にも取れず、花散里の1点どまりとなります。

また、次のように「接している」だけでは花散里どまりになります。あくまで「重なりがある」ことが重要です。

あと、この銘定は、地紙の部分を「絵」と見立てているので、扇の曲線の側だけでなく、横の親骨側に蝶がある場合でも、「親骨にかかっている」形でないなら「絵合」となります。


この写真で言うと、1枚目が「絵合」となり、2枚目の方は「紅葉賀」となります。
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