花散里(はなちるさと)

1点

花散里は、扇が見事に蝶を落としたものの、扇も蝶も倒れて位置もバラバラになったものです。

花散里

つまり、「美しさ」が感じられないために1点にとどめられており、都御流では手習と同じく無点にしているくらいです。其扇流では、藤袴には花散里より高い2点を与えていますし、「ただ当たればいいってもんじゃない」ことがよくわかると思います。 むしろ、蝶を落としてなくても扇の形が美しい方がマシ、というわけですね。
投扇興を始めた当初は、まず最初は当てないことには話にならないので、この花散里が出ただけでもものすごく嬉しいものですが、やがてすぐに、下手するとその日のうちに、「これだけじゃ面白くない」ことに気づくでしょう。やはり投扇興は単なる投擲競技ではなく、「見立て」を楽しむものなのです。