篝火(かがりび)

50点

篝火は、枕に乗った扇から蝶が吊られた形です。私も一度は出してみたい奇跡的な形ですが、人が出している場面は数回見かけたことがあります。

篝火

上のように定義通りに「鈴ひもが澪標の扇にひっかかった」形でなくても、蝶の一部でも扇にひっかかって吊られた形になっていれば、篝火に取ってよいそうです。私もこの形を一回だけ見たことがあります。

篝火


下の写真は、私の妻の其扇庵玲鳳が1996年末に出した篝火の記念写真です(本人の希望で、顔にはボカシを入れてます(^_^;))。

なんだか澪標が斜めになってて危なっかしいですが、篝火はたとえ扇が枕の上から落ちてしまったとしても、「鈴がからんだ真木柱」として結局50点になる場合が多いので、試合展開の上ではあまり気にする必要はありません。
でも篝火を経験する機会そのものが少ないので、扇が落ちたらやっぱり悔しいでしょうね〜(^_^;)。


そしてさらに、きわめつけがこちら! 斜めどころか、扇がほとんど垂直になってます!(そういう澪標が過去になかったわけじゃないのですが)。そして、その床面ぎりぎりに浮いているような状態の扇の要に、蝶がひっかかっているのです。よくこれで落ちないもんだと思いますが、とにかく「篝火」の条件は満たしていますので、これで50点ということになります。
出したのは牛鳴連の浜田真紀さん(こちらもご本人の希望で、お顔はモザイク入りとなっております)。

下の写真では、本当に浮いていることを示すために、ボールペンを間に置いてあります。

(追記)
2003年に入ってから、自宅で練習していた浜田さんは、今度はちゃんと水平に決まった篝火を出したんだそうです。
私も9年近く投扇興をやってますが、「2回も(それも1年以内に!)篝火を出した」という人は初めてです。

(2007年10月27日追記)
扇友連の其扇庵雄扇さんが、実に12年ぶりに2回目の篝火を出しました!

(2009年9月28日追記)
瓦落多連のにょい坊さんが試合中に篝火を出しました! 篝火というのは自分のフォームが確定して飛びが安定したベテランになると出なくなる傾向があるので、投扇興を始めて8年になるベテランが出すのは珍しいことです(まして上記の其扇庵雄扇さんのように「2回目」というのは本当に希少です)。
(いま気が付いたけど、Vサインが変になってますね(笑))


続いてこちらは、私のところに質問を寄せて来られた方が、自宅での練習中に出したという形です。

鈴ひもがからみついているのが要の側でなく親骨の途中なのですが、ひもによってしっかりと蝶が扇にぶら下がっているので、これも篝火に取ってよいでしょう。


(2009年4月13日追記)一昨日の浅草寺伝法院での大会の団体戦で、隼扇投連が出した例です。

蝶が扇に吊られている、という篝火の定義とは違うので、「少女」とか「帚木」に取れなくもないのですが、扇の骨をまたいでいることと、何より見た目は篝火になっているということもあって、篝火の銘定となりました。

(2025年4月19日追記)一本日のあやめ連例会での練習中に出た形です。一見「少女」にも見えるのですが、蝶は枕から吊られているのではなく完全に扇のみに吊られているので、これも篝火になります。


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