紅葉賀は、扇と蝶が重なっている夕顔・夕霧・朝顔・鈴虫のいずれかに該当する形のうち、扇の両脇の親骨側から蝶が半分以上出てしまった形を指します。絵合と同様、4点しかもらえません。


ただし、「半分以上」というのは目安に過ぎません。「本当に半分くらいで、どっちにしたらいいか迷う」ような場合は、夕顔もしくは夕霧、朝顔、鈴虫のどれかになります。
蝶の方向によってわかりにくくなる場合がありますので、「絵合」の説明を参照してください。
とにかく痛いのは、朝顔もしくは鈴虫になるはずだった形でも厳しく紅葉賀に取られ、一気に3点も減ってしまうケースが出てくることです(^_^;)。しかも、場合によっては「柏木」で8点にもなることもありうるので、最大で4点差にもなるかもしれないわけです。
たとえば、次の写真は文句なく朝顔で7点ですが、

朝顔
次の形は残念ながら紅葉賀になり、4点にしかなりません。

紅葉賀
また、次の写真は、要(ピンのところ)に蝶が触れているので「柏木」として8点もらえる形なのですが、

柏木
次の形は本当に惜しいけれど「紅葉賀」どまりで4点なのです。

紅葉賀
銘定行司の方は、そこのところを十分承知した上で、慎重に判定してください。
なお、鈴もしくは鈴ひもだけしか扇の上(下)にない場合は、紅葉賀にすら取れずに花散里どまりとなります。

花散里
また、「接している」だけでは花散里どまりになります。あくまで「重なりがある」ことが重要です。


花散里
あと、この銘定は、親骨(および他の骨も併せて)を、モミジの葉っぱの葉脈(スジ)に見立てています。そのため、横の親骨側に蝶がある場合でも、「親骨にかかっている」形でないなら「絵合」となります。「絵合」は地紙を「絵」と見立てているためです。


この写真で言うと、1枚目は「絵合」となり、2枚目の方が「紅葉賀」となります。
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