関屋(せきや)

1点、但し両褄上がりなら2点増しで3点

関屋は、今までは手習として無点だった形に得点がもらえるだけあって、「扇が蝶に当たったにもかかわらず、蝶は地に落ちず(倒れず)」「その上で枕に扇がかかった」という条件があります。
「藤袴」との違いは、扇の要(かなめ)の側が地(毛氈)についていることです。

関屋

さらに扇が両褄上がり(りょうつまあがり)、つまり扇の要と片褄でなく「要だけ」で立った「あっぱれ」の状態になると2点プラスされ、つまり3点がもらえることになります(下の写真)。こちらはかなり珍しく、めったに見られません。
この形は、2013年から施行された54種の新銘定では「葵」という銘になったのですが、葵となるのは扇が投者から見て枕の向こう側で両褄上がりで立っている場合に限られるため、枕の横や手前で両褄上がりになった場合は従来通り「関屋の加点」となります。

葵、もしくは関屋の加点

それと、こちらは本来の関屋の定義とは違うのですが、2点もらえる藤袴の条件を完全に満たしていない場合も、例外としてこの関屋に扱われ1点になります。

関屋

要するに、「扇の要が枕の幅に収まっていなければならない」という藤袴の厳しい条件を満たしていない場合が関屋にされるわけです。

同様に、扇が蝶に触れたあと「総角」状態になっている「若菜上」になったと思われたものの、

若菜上

よく見たら厳密には扇が総角状態になっていない(扇の褄以外の部分も地に着いていたり、骨が枕にかかっていたり)ような形も、「関屋」どまりで1点になります。

なお、「扇が蝶に触れる」についてですが、蝶の本体でなく鈴や鈴ひもの部分だけでもOKです。「紅葉賀」や「絵合」などの判定では、蝶の鈴しか扇と重なってない場合は無効として「花散里」どまりになってしまいますが、「関屋」と「藤袴」については違いますのでご注意ください。


関連項目: