蝶の直し方

扇が蝶の鈴に激しく当たった後、たまに鈴のひもが切れてしまうことがあります。

私なども、初めて投扇興を体験した日にそれをやってしまって真っ青になったものでしたが、実はけっこう単純な方法で結んであるので、直すのはそれほど難しくはありません。
普段から針と糸を持ち歩いているような方なら、おそらくあっと言う間にできてしまうでしょう。
(注)業者・流派等によって全く異なる作り方をしている場合もありますので、ご注意ください。「応急処置」というご理解でお願いします。

針に糸を通し、蝶の羽(と言うんでしょうか?名称を知らないもので…)の端の真ん中に刺します。

糸を通して、適当な長さにまで引っ張り、鈴をつけてみます。

いったん軽く結び目を作っておき、蝶を立てて長さを見ます。

長すぎたり短すぎたりしたら、結び目のコブを少しずつずらして長さを調整します。

ちょうどよい長さが決まったら、余分な糸をハサミで切り捨てて完成です。コブは蝶の中に隠してしまった方が見栄えが良いでしょう。

(指導、写真協力:其扇庵雄扇さん ありがとうございました)