末摘花(すえつむはな)
3点
末摘花は、枕をはさんで扇と蝶が正反対に落ちたものです。私は源氏物語は詳しくないのですが、何しろ「末摘花」ですから、判定に迷う必要もないくらい完璧に決まった末摘花を見ても「おお、きれいな末摘花だ」とか言うと失笑を買うことがあります(^_^;)ゞ。
枕と蝶と扇の位置関係だけが重要なので、投者から見た方向は斜めだろうが真横だろうが関係ありません。
ところで、後で述べる「須磨と行幸」にはかなり厳密な判定基準が存在するのですが、この末摘花にはそういうものがないようで、行司によってかなりまちまちです。どう見たって「こりゃまっすぐじゃねえだろ」と言いたくなるような形でもあっさり「末摘花につき3点」を宣する
大甘の行司さんもいます。
(余談ですが、最近たまに話題になる「惑星直列」なんかも、「どこが『直列』なんだ」といいたくなるような角度に広がってますよね(笑))
振興会の先生に聞いた「判定の目安」は、私が以前から思っていたのとたまたま同じだったのですが、扇ではなく蝶を主体に見ること。扇から見ると、扇の向きだとか扇の中心だとか、余計な所に目が行ってしまいますが、蝶の大きさは十分に小さいので「蝶と枕を結んだ方向」
というのを把握しやすいのです。そして、その方向に枕の影を伸ばし、その中に扇が十分に収まっていれば、末摘花と判定してよいでしょう。したがって、
は末摘花になりますが、
は花散里ということになります。
ただ、これが実際に試合で行司をやってると、どっちにしたらいいか迷う場面も多いです。基本的に「どっちにも取れるな〜」と思うようでしたら、点数が高い方にしてあげましょう。相手方の選手には少々恨まれるかもしれませんが、「銘定行司」であるからには、
銘を定める権限はあなたにしかありません。「私がルールブックだ」とばかり、堂々としていてください(^_^)。
ちなみに、よほど行司がトンチンカンな間違い(若菜と若紫を取り違えるなど(笑))をしていない限り、基本的に行司の銘定には文句を言うことはできません。いかに相手に有利な判定に見えても、そこは行司運が悪かったと諦めてください(^_^;)。
