梅ヶ枝(うめがえ)

2点



梅ヶ枝は、今までだと花散里になっていた形のうち、枕−扇−蝶がこの順で一直線に並んだものを言います。

梅ヶ枝 梅ヶ枝

一直線になってさえいればいいので、投者から見て並んだ方向が斜めだろうが真横だろうが関係ありません。まずありえないでしょうが、手前にその順で並んでもOKです。

梅ヶ枝

これが新たに銘を与えられたのは、つまり蝶を落とした扇が枕のそばに落ちているという形が美しいからだと思われますが、これが実は意外と難しいのです。
どういうことかというと、扇がそれだけうまく失速して枕のそばに落ちるということは、蝶に対するインパクトも小さいわけなので、この梅ヶ枝になるよりは、蝶も扇と同じ辺りに落ちて夕霧夕顔になりやすいためです。 そうならずに蝶が扇から離れ、なおかつ同じ方向に止まるというのは本当に珍しく、私もほとんど記憶にありません。少なくとも、この新しい40種の銘定が発表されてから3回ほどあちこちの例会に参加したり話を聞いた限りでは、まだ一度も出現していないようです。

それだけ珍しい形なのに得点はたったの2点…もっとも、このような矛盾は浅草ではこれに限ったことではないので、見事この梅ヶ枝が出た暁には、点数の少なさを嘆くよりも、「『竹の花』のように滅多に見れないものを見た」と純粋に喜びましょう(^_^;)。

2000.10.21追記
仲間内で練習していて、ついに次のような形の梅ヶ枝を見ることができました。

梅ヶ枝の実例

ちょっと「一直線」というには甘すぎるのかもしれませんが(^_^;)、それほど梅ヶ枝というのは珍しいです。とても単なる花散里には取れませんでした。まあ、試合となったらもうちょっと厳しく判定したかもしれませんけど、この時は練習中でした。
途中のプロセスとしましては、たとえば枕の向こう側に落ちる形の行幸はけっこうあるわけで、その時に蝶がまっすぐにある程度離れた位置までころがっていって、しかも扇が枕に止まらずに滑り落ちた…とか、そういう場合になるようですね。