若紫(わかむらさき)

13点

若紫は、扇が行幸状態で蝶が立った形ですが、けっこうバリエーションに富んでいて、判定に迷うことも多い形です。

若紫

基本的に、蝶が立っていて扇が枕にかかっているなら、それは全て若紫になります。総角のように扇の要が浮いていても関係ありません。
ただし、扇と蝶が須磨のような位置関係にある、明石の形を除きます。

難しいのは、薄雲のように、立てかかった扇の陰の部分に蝶がいる場合です。この形

椎本

には、将来の54帖の銘定では「椎本(しいがもと)」という銘が与えられる予定(得点不祥)なのだそうですが、あくまで今回の40種の銘定では若紫どまりになります。 「合わせ技は採らない」という基本方針が確認されましたので、薄雲と行幸の差の4点を勝手に追加することはできません。


判断に迷うのは、扇が枕にも蝶にも触れている場合です。若紫(行幸+早蕨)と蓬生(夕霧+早蕨)の違いは、扇が「枕と蝶のどちらによって支えられているか」の違いになります。
(少なくとも、「夢浮橋」にはなりません。夢浮橋と取るには、扇が地に全く触れていないことが絶対条件です)

扇が枕の上辺にかかっている場合は、枕をどけると扇が(まず間違いなく)動きますので、扇が枕によって支えられているのが明白です。そのため、無条件に若紫となります。

これは若紫

一方、扇が枕の上辺ではなく側面にかかっているだけの場合は、そっと枕をどけてみても扇が動かなければ、蝶によって支えられていると見て蓬生に取ります。もし扇が動いた場合は若紫になります。

枕をどけてみましょう… おお、これは蓬生だ!